Read Asia アジア文芸シリーズ

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アジアの国々を、人々を、文化を、
物語を通して覗いてみませんか?
《Read Asia アジア文芸シリーズ》は、
各国の秀作をポケットブックにしてお届けします

ABOUT (概要テキスト)

長年、日本の書籍や作家を欧米に売り込む活動をしているなかで、
アジアの作家から寄せられた一言
「私たちの作品も世界に紹介してほしい」
これが、《Read Asia アジア文芸シリーズ》を始めたきっかけでした
考えてみれば、日本語に翻訳されている書籍も、多くは欧米からのもので、
アジア、しかも東南アジアの作品はほとんど日本語では読めません
ですが、東南アジアにも文芸作品はたくさんあり、
それぞれの国に暮らす人々の人生や生活が色鮮やかに描かれています
今までまったく知らなかった東南アジアが、そこにありました
旅行では知ることのできない各国の一面が切り取られた物語を、
まずは日本の読者へお届けいたします

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Countries of Our Books

MAP (国紹介)


INDIA
インドは5000年の歴史を有する南アジアの広大な国で、東南アジアと西アジア(中東)にはさまれた大きな半島部に位置しています。人口はおよそ13億人で、近い将来、中国を抜いて世界第1位になると予想されています。
世界四大文明のひとつであるインダス文明発祥の地であり、北部には、デリーの赤い城や、巨大なジャーマー・マスジド、アーグラのタージ・マハルといった、ムガル帝国の代表的な建物があります。バラナシはヒンドゥー教の聖地で、人々がガンジス川で沐浴する姿が見られます。東にある港湾都市のコルカタは、イギリス領インド帝国時代に首都機能を果たした街で、植民地時代の建築で知られています。西にある巨大都市ムンバイはボリウッド映画産業の中心地で、スパイス貿易で知られるマラバル海岸にはビーチリゾートが広がっています。南インドの都市バンガロールには、ハイテク企業が続々と集まり、「インドのシリコンバレー」と呼ばれるようになりました。
世界最大の民主主義国家で、ヒンドゥー教、シーク教、仏教、ジャイナ教の4つの世界的な宗教の発祥地でもあるインドは、さまざまな顔をあわせもち、世界でも稀有な存在感を放っています。


INDONESIA
インドネシアは大小合わせて1万7000もの島々からなり、日本の5倍以上の国土を持つ世界最大の島国です。ビーチや火山が多く、オランウータン、トラが生息するジャングルも有名です。活気に満ちた首都ジャカルタや、ガムラン音楽と伝統的な人形劇で知られるジョグジャカルタの街があるのはジャワ島で、その他の主要な島には、ニューギニア島、ボルネオ島、スマトラ島、スラウェシ島があります。
インドネシアでは地域ごとに異なる言語が使われてきました。しかし、およそ100年前、オランダからの独立運動が盛んになるにつれて、統一した言語が必要になります。そこで、交易のために共通語として使われていたマレー語をインドネシア語とし、国語に定めました。
太平洋戦争中、インドネシアに侵攻した日本軍はオランダ植民地政府に軟禁されていたスカルノを救出し、将来のインドネシアの独立を約束します。しかし、日本は敗戦。スカルノは1945年8月17日に独立を宣言しますが、オランダ軍が戻ってきて独立戦争が勃発します。戦いは4年続きますが、各国からオランダへの非難が高まったことで、オランダは独立を承認せざるを得なくなり、1949年12月27日、インドネシアはついに独立しました。
若年層が多いインドネシアの人口は今も増えつづけていて、現在では2億4000万人を超え、世界第4位にです。また、宗教が重んじられていて、世界で一番イスラム教徒が多い国でもあります。バリ島にはヒンドゥー教徒が多く、ヒンドゥー教の寺院が2万以上あると言われています。


SINGAPORE
シンガポールはマレー半島の南端にある面積700㎢ほどの小さな都市国家です。熱帯性の気候で四季の変化はほとんどありませんが、12月から3月は北東モンスーンの季節で雨がよく降ります。
14世紀の末頃から「ライオンの町」という意味で「シンガプラ」呼ばれるようになり、それが現在の国名のもとになったと言われています。シンガプラは貧しい漁港でしたが、1819年にイギリスのラッフルズが上陸し、イギリス東インド会社の交易所として栄えました。その後、太平洋戦争中は日本軍に占領され、戦後は再びイギリスの支配を受けますが、1959年に首相に就任したリー・クアンユーは、イギリスの支配から離れるためにシンガポールをマレーシア連邦の一員とし、その後、1965年に完全な独立を果たします。
独立後は工業化により発展し、今や560万人もの人口を抱え、アジアにおける貿易や金融・通信などの中心となったシンガポール。林立する高層ビル、熱帯植物に囲まれた広い道路、整然とした広大な工場地域、歴史を伝える古い建物など、美しい街づくりは東洋の公園都市と呼ばれるほど。中国系、マレー系、インド系、その他の民族が一緒に暮らしており、英語、中国語、マレー語、タミル語の4つが公用語となっています。宗教も仏教、道教、イスラム教、ヒンドゥー教など多様で、信仰の自由が守られています。


PHILIPPINES
フィリピンは、西太平洋の赤道近くに位置する7000以上もの島々で構成された国で、約1億人が暮らしています。日本からもっとも近い東南アジアの国です。一年中高温多湿な熱帯モンスーン気候のおかげで、日本でも年間を通してフィリピンから輸入されるさまざまなフルーツが食べられます。
首都マニラは、海岸沿いの遊歩道や、何世紀もの歴史を刻む中華街ビノンドで有名です。マニラ旧市街の中心部には、スペイン植民地時代に築かれた城壁都市イントラムロスがあり、17世紀に建造されたバロック様式のサン・アグスティン教会や、かつて要塞や軍事刑務所として利用されたことで有名なサンチャゴ要塞が残っています。
16世紀にヨーロッパから伝えられたキリスト教は、スペインが植民地支配した時代に広められ、フィリピンはアジア随一のキリスト教国となりました。その信仰は今も人々の暮らしの中に生きつづけています。
フィリピンでは、国民の80%以上が母国語に加えて英語を話すことができると言われています。実際にマニラやセブ首都圏のオフィス街にはコールセンター企業が多数存在していて、留学産業も盛んです。


MYANMAR
ミャンマー(旧ビルマ)は、インド、バングラデシュ、中国、ラオス、タイと国境を接する東南アジアの国で、たくさんの民族が暮らしています。国内最大の都市ヤンゴン(旧ラングーン)には、活気あふれるマーケットや、数多くの公園や湖があり、仏舎利が収められた黄金色に輝く6世紀の仏塔、シュエダゴン・パゴダがそびえています。
気候は地域によってかなりばらつきがあり、だいたいがとても暑く乾燥した夏、雨がよく降る雨季、朝晩が涼しい涼季に分かれていますが、桜が咲いたり、雪が降ったりする地域もあります。
ビルマ初の統一国家とされているのが、9世紀中頃、チベットから南下してきたビルマ族が、周囲の民族を制服してつくったバガン王朝です。しかし、仏塔の建立に力を入れ過ぎたり、元の侵攻で国力を失ったりしたことが原因で、13世紀後半に一旦滅びます。そして、16世紀になって再びビルマ族が国土を統一し、タウングー王朝ができましたが、16世紀中頃にモン族に滅ぼされます。その後に現れたビルマ族の統一王朝が、コンバウン(アラウンパヤー)朝です。19世紀にはイギリスの植民地となり、1942年から45年にかけては日本の侵略も受けました。民主化闘争の指導者アウンサンスーチーの父親であるアウンサン将軍は、抗日闘争の指導者で、その後独立のためにイギリスと交渉中に暗殺されたビルマの英雄です。
ミャンマーでは自分の生まれた曜日をたいせつにします。占星術が盛んで、人はみな生まれた曜日の星に守られていて、一生その影響を受けると考えられています。それぞれの曜日を表す動物もいて、その動物次第で人の相性も決まるとか。

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